ヒミズとでんがく氏

映画ヒミズを見たいと彼女に言ったらまず漫画が読みたい、とのことでヤフオクで全巻購入し、見せた。
そしたら案の定ラストに納得いかず、憤っていた。読んで損した、やりきれない。彼女の感想はそのまま多くの人の感想を重なることだろうと思うんだけどどうだろうか。
連載当時、この漫画に魅せられていた自分も同じ感想を持った。こういった状況をどうやって打開してくれるのだろうと期待していたのであった。それであの最終回を迎え、やりきれないこの思いを誰かと共有したかった。
で、そのことについてでんがく氏と話したのであった。
そしたらでんがく氏はなんてことない感じで「あんなもんでしょ」といった感想だった。まあそうだけどでもさあという感じでもやもやはまるで晴れないどころか自分だけがそんな期待してたのかと余計もやもやしてしまった。
そんなでんがく氏は数年後自ら命を断ってしまった。なんかそのときのやりとりが忘れられなくて、ヒミズと言えばでんがく氏を思い出す。
映画版はそんな自分のもやもやを解消してくれると期待している。また期待しているのだ。
近々見に行こうと思っています。

チップという概念

昨日おとといで続けて忘年会があり、なんとなく思ったことをメモする。

日本にアートを購入する、という文化が根付かない、フリーのデザイナーやイラストレーターの不遇、エンターテインメントコンテンツのマネタイズの困難さ。そういった背景で重要な部分がタイトルのチップという概念、習慣ではないだろうか。
チップというのは自分がうけたサービスに自分から値段をつけ、身銭をきる、という行為。いわば世間で言う「プライスレス」なことを自らの責任をもって「プライス」化(価値化)する、という行為であるように思う。
日本人はこの価値、という概念を自分の中で判断せず、その価値がどれだけ保証されるか、という「保証」の部分に強く意識が働いているように思う。美術館の動員が世界に比べても多いことや、映画が衰退したとはいえ、まだ一般に浸透しているのは、過去のコンテンツが充実しているという「保証」に値するものがあるからなのではないだろうか。
こういったことは新しいことをしよう、というアーティスト、デザイナー、イラストレーター、あらゆるジャンルのイノベーターと言われる人たちを支援する、育てる、という行為の妨げになっているように思う。
しかし、前述のチップという習慣があれば、「自分の中で価値化する」という技術が身に付き、「保証」に頼らなくなるのではないだろうか。つまり、イノベーターを育てる「土壌」が出来るのでは、という気がします。

という感じで本当になんとなく、ぼんやりと考えてみたけど、肝心のチップという概念、習慣を広めるためにはどうすればいいのかは分からない。試しに自分で行動してみようかな、と思う。

2011メモ続き

mixiで描いてたのが抜けてた。
2月 AES+F展
2月 黒田アキ展

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12月 平田オリザ/ソウル市民
12月 おばさん来泊
11月 笹井一個
11月 MIZU展
11月 福士千裕x内田百合香展 ※一点購入
11月 カオスイグザイル
10月 熱紙購入
10月 ブーニンコンサート

11/13

来月の今年の総括に向けてのメモを。


10月 ジョッシュブランド展
10月 武田雄介展
10月 geisai、あやの作品を購入
10月 レオルビンファイン展
10月 イケムラレイコ展
10月 地デジテレビ購入
9月 丹波良徳展
9月 群馬サファリパーク
9月 カオスラウンジげんじつ!展
8月 九十九里で海&BBQ
8月 オーストラリアンと同居
8月 mac購入
8月 携帯紛失、購入
8月 引っ越し
7月 テレビアナログ放送終了
7月 PC死亡
6月 高橋涼子展
6月 imoutoidイベント
5月 黒川知樹展
5月 森雅之
5月 カオスラウンジ炎上
5月 ステファン・ジル展
5月 ダーガー展
4月 べつの星展@ユトレヒト。はやしはなこが良かったhttp://www.geocities.jp/oo170hanaco/hanaco/Welcome.html
4月 城戸熊太郎展@ソーンツリー。1点購入。
4月 レコードを全部売った。
4月 川島小鳥
4月 牛島憲之展
4月 都知事選。sさんとちょっとした討論になる。
4月 小村希史展
3月 キャラクター展(カオスラウンジ)
3月 ドイツのアート募金でソフィアモラー作品を購入
3月 震災
1月 ob展

とりあえず。

10/30

コミティアブーニンコンサートへ。大体のことはツイッターmixiに書いたので別のことを。

コンサート会場のサンシティホールで平和展という展示があって、第二次世界大戦と第5福竜丸に関する展示を見た。改めて原爆や空襲後の写真を見ると今回の震災の風景とかぶる。でもここから数十年で想像もできないくらい復興してるのを考えるとなんか生きてればなんとかなる、と思ってしまう。
あと第5福竜丸に関しては、当時から原爆マグロとか放射線の食料への影響が大々的に報道されていたのを知る。日本は一度、いや2度もう経験済みだったんだなと思う。そう考えるとこれもまたなんとかなりそうな気になってしまう。放射線は目に見えないからやっかいだね。

10/16

部屋の展示替え。
大きな作品を架けられる部屋なので、久しぶりに福島作品の大作をひっぱり出した。暗いかなーと思ったけど、全然良い。すばらしい作品である。
あとは韓国作家、ジュデヒの水墨画も久々に。4枚組なのでうるさいかなと思ったけど、展示してみるとなかなか良い感じ。満足。
あとテレビの横にスペースができたので夏頃に購入した貴志作品を置こうかと思う。ギャラリーに預けてあるので送ってもらうように伝えた。楽しみ。
そういえば児玉画廊でやってるグループ展に貴志真生也が出品。エルメスではおしゃれに押されて負けていた印象だったけど、ここでは彼らしさが健在。面白い作品を作っていた。ここで見た和田真由子作品もとても興味深い。コンセプトは実に明確で、やりたいことが伝わってくる。平面と立体があったけど、立体に強く惹かれた。しかし値段が少々高い気がする。もう少し安ければ、とも思うが、展示も難しそうだ。
カイカイキキでアンリサラ展を見た。入り口にあるガラス作品を通してみる動画作品は幻想的で、そこにまず惹かれた。動画作品はなんとなく意図が分かるような。というより映像と音の印象がとても強く、いつまでも頭の中で反響するよう。とても良かった。もう一度見に行こうと思う。
今日はこれから大塚のミサコ&ローゼンに行く予定。遠いのでなかなか行けなかったけど、日曜もやってると最近知ったので。展示も面白そうで楽しみ。ほんとは池袋のナンジャタウンにも行きたいのだけど、彼女に思いっきり拒否されてしまった。

10/9

テレビを買った。レグザの22インチ。彼女が暇暇言うもんなので仕方なく。とか思ってたけど、やっぱりネットで見るよりテレビで見たほうが映える。アニメを良く見てます。再放送のめぞん一刻が一番面白いかな。。Working!!も良い。イカ娘はなんだかがっかりだ。
GEISAIであやのさんという方のドローイングを購入。こういう女性の弱い部分をストレートに表現されると弱い。というか好き。萌えと通ずるもんがあるのかもしれない。
谷中のQIOというところでヒタチさんの展示を見た。想像してたのとは違って絵は少々、CDRのセットといつもの物販、という感じだった。確かに絵だけを展示しても彼らしさというのは一部分しか見えないので、こういう形のほうが良いのかもしれない。CDRセットは発想がユニークで良かった。全体的な完成度があればもっと良かった。専用ケースを作るとか。そのCDRを購入。ヒタチさんにも会ってステッカーとかもらった。