チップという概念

昨日おとといで続けて忘年会があり、なんとなく思ったことをメモする。

日本にアートを購入する、という文化が根付かない、フリーのデザイナーやイラストレーターの不遇、エンターテインメントコンテンツのマネタイズの困難さ。そういった背景で重要な部分がタイトルのチップという概念、習慣ではないだろうか。
チップというのは自分がうけたサービスに自分から値段をつけ、身銭をきる、という行為。いわば世間で言う「プライスレス」なことを自らの責任をもって「プライス」化(価値化)する、という行為であるように思う。
日本人はこの価値、という概念を自分の中で判断せず、その価値がどれだけ保証されるか、という「保証」の部分に強く意識が働いているように思う。美術館の動員が世界に比べても多いことや、映画が衰退したとはいえ、まだ一般に浸透しているのは、過去のコンテンツが充実しているという「保証」に値するものがあるからなのではないだろうか。
こういったことは新しいことをしよう、というアーティスト、デザイナー、イラストレーター、あらゆるジャンルのイノベーターと言われる人たちを支援する、育てる、という行為の妨げになっているように思う。
しかし、前述のチップという習慣があれば、「自分の中で価値化する」という技術が身に付き、「保証」に頼らなくなるのではないだろうか。つまり、イノベーターを育てる「土壌」が出来るのでは、という気がします。

という感じで本当になんとなく、ぼんやりと考えてみたけど、肝心のチップという概念、習慣を広めるためにはどうすればいいのかは分からない。試しに自分で行動してみようかな、と思う。